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プラセンタ注射について

ABOUT placenta

更年期障害に対するプラセンタ治療

更年期は女性の体が大きく変化する時期であり、ほてり・発汗・イライラ・不眠・疲労感など、日常生活に影響する不調が続くことも少なくありません。
美容医療として有名なプラセンタ注射ですが、更年期障害に対する治療として医療保険が適応されることはあまり知られていません。
当診療所には更年期障害でお困りの方が多く受診され、今までは主に漢方薬を用いて治療してまいりましたが、この度新たな選択肢としてプラセンタ注射を導入いたしました。
詳しくご紹介いたします。

プラセンタとは

プラセンタ注射

プラセンタ(Placenta)は「胎盤」のことで、胎盤はわずか数ミリの受精卵を10ヶ月で約3kgの赤ちゃんへと育てるための栄養と成長因子の宝庫です。
胎盤には、アミノ酸・ペプチド・核酸・ビタミン・ミネラル・成長因子・免疫調整因子などが含まれています。
当診療所のプラセンタ注射では、ヒト胎盤から抽出したエキス(メルスモン)を使用し、これらが体の調整機能に働きかけ心身の不調をやわらげます。

更年期障害の主な症状

更年期はホルモンの変化だけでなく、心理的要因・社会的要因が複雑に絡み合って様々な症状が現れます。

  • ホットフラッシュ(ほてり・のぼせ・発汗)
  • イライラ・気分の落ち込み
  • 不眠
  • 動悸・息切れ
  • 肩こり・腰痛
  • 冷え
  • 倦怠感
  • 集中力低下

プラセンタ注射の特徴と効果

POINT 01

自律神経・ホルモンバランスの調整

女性ホルモンの減少に伴う急激な体の変化をやわらげ、ほてり・イライラ・不眠などの更年期症状を内側から根本的に改善します。

POINT 02

疲労回復と全身の血行促進

細胞の代謝を促すことで、慢性の疲労や肩こり・腰痛・冷え症を緩和。すっきりとした目覚めや活力の維持をサポートします。

POINT 03

抗酸化・美肌作用で健やかなお肌へ

抗炎症・抗酸化作用により、美白や肌荒れの改善など、健康面だけでなく美容面への嬉しい効果も期待できます。

POINT 04

免疫力向上

ウイルスやアレルギーへの抵抗力を高め、風邪をひきにくくなる方も。

保険適用と費用・通院頻度

更年期障害に対する治療として、一定の要件を満たす場合に医療保険が適用されます。

保険適用の条件

  • 45歳〜59歳の女性
  • 医師により「更年期障害」と診断された方
  • 使用薬剤:メルスモン(1回2mL / 月15回まで)

目安費用

区分 初診 再診
保険適用(3割負担) 1,400円前後 600円前後
自費診療(美容目的など) 3,000円 1,500円

治療頻度

効果を持続させるため、一般的には週2〜3回の通院をおすすめしています。
忙しくて頻繁に通えない方は、1回の投与量を増やして通院回数を減らす方法もございます(自費診療)。 ご要望に合わせて調整も可能ですのでご相談ください。

安全性とご注意点

プラセンタ注射は長年使用されており、安全性は高いとされています。
胎盤それぞれに核酸増幅検査(NAT)が実施され、HBV・HCV・HIV陰性であることが確認されています。
製造の最終段階で高圧蒸気殺菌が実施され、ウィルス・細菌の感染防止対策がとられています。これまで、本剤によると思われるウィルス感染の発生報告はありません。

副作用について

プラセンタ注射では、主に以下のような副作用が報告されています。

  • 注射部位の疼痛(痛み)、発赤
  • 倦怠感、悪寒、悪心(吐き気)、発熱、発疹
  • アレルギー症状(まれ)

献血に関する重要なご注意

厚生労働省の指針により、プラセンタ注射(ヒト胎盤由来製剤)を受けられた方は現在、献血ができません。

※令和8年2月に厚生労働省よりプラセンタ注射歴に関する献血制限の見直しが発表されました。
令和8年秋頃以降は「投与後3ヶ月」が経過すれば献血が可能となる予定です。

詳しくは、厚生労働省「欧州等滞在歴及びヒト胎盤エキス(プラセンタ)注射剤使用歴に係る献血制限の見直しについてのQ&A(令和8年2月)」をご参照ください。

 

プラセンタ治療が向いている方

  • ホルモン補充療法(HRT)が使えない方
  • 副作用の少ない治療を希望される方
  • 軽〜中等度の更年期症状でお悩みの方
  • 美容と健康を同時にケアしたい方

よくある質問(Q&A)

Q. 効果はいつから実感できますか?

個人差がありますが、早い方では注射の翌朝に「寝起きがすっきりした」と疲労回復感を実感されることもあります。

Q. 注射をやめるとどうなりますか?

プラセンタ注射には依存性や中毒性はありません。そのため、急にやめたからといって、症状が急激に悪化する(リバウンドする)といった心配は不要です。
ただし、注射によって補われていた効果は徐々に薄れていくため、体調は治療を受ける前の状態に戻っていく可能性はあります。

Q. ホルモン補充療法(HRT)との違いは?

作用の仕方が異なります。 ホルモン補充療法(HRT)は、減少した女性ホルモンそのものを薬剤で直接補充する治療法です。
一方、プラセンタ注射はホルモン自体を含んでおらず、自律神経やホルモンバランスを調整する働きで症状を緩和します。

Q. 安全性は? 感染症のリスクはありませんか?

国内で承認されているプラセンタ製剤は厳しい検査を経て製造されており、感染症のリスクは極めて低いとされています。ただし、理論上のリスクがゼロではないため、予防的措置として献血が制限されています。

まとめ

プラセンタ注射は、更年期のつらい症状をやわらげる歴史ある治療法です。
副作用が少なく、保険適用で続けやすい点も大きな魅力です。
ホルモン補充療法が合わない方や、「心と体をやさしく整えたい」という方にとって、プラセンタは有力な選択肢となります。
更年期の不調を感じたら、どうか一人で抱え込まず、医療機関へご相談ください。